西陣爪掻本綴織

経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣爪掻本綴織 西陣織伝統工芸士

最古の歴史そのままにノコギリの歯のようにギザギザに刻んだ爪で、1本1本、糸を掻きよせ織り描く西陣爪掻本綴織。
「日に寸、五日に寸、十日に寸」と伝えられるほどの月日と高度な技術を要し、日本美術織物の最高峰と名高い織物で、12種類ある西陣織のひとつ「綴」に分類されます。西陣爪掻本綴織は西陣織工業組合の登録商標で、西陣織は昭和51年2月26日に伝統工芸品に指定されています。
今井つづれは、創業1867年、京都仁和寺門前の御室で爪掻本つづれ織を生業として百年を超え受け継がれてきた御室つづれ爪掻伝統の技と、匠の研ぎ澄まされた感性で現在に生きる美を追求し創作しています。帯、額、掛け軸、ふくさ、茶道具袋などを製作しています。

西陣爪掻本綴織 今井つゞれ
西陣織工業組合登録番号2496番

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ノコギリの歯のようにギザギザに刻まれた爪先で 文様となる糸を1本1本、掻きよせて文様を織り描く技法を『爪掻(つめがき)』といい、爪掻で織り上げた綴織(つづれおり)は爪掻、爪つづれ、本つづれなどと呼ばれます。爪で糸を1本1本掻きよせて織る爪掻は「日に寸、五日に寸、十日に寸」と伝えられるほどの月日と高度な技術が必要であり、複雑な文様になると1日にわずか1cmしか織り進めないものもあります。そのため極めて生産数も少なく希少価値の高い織物となっています。元来、生産数の少ないうえに 職人の高齢化と後継者不足にともない高度な技術をもつ織師は年々減少しています。

綴は今井つづれのように綴機で織る本綴と、ジャガード織機で織る手織綴(紋綴)の2種類があります。綴機の歴史は古く、ジャガード織機が日本に導入される以前からある機の形で、完全なる手仕事のため織師の技が頼りな上に製作日数がかかり量産はできませんが、機械化されたジャガード織機の綴は紋紙に従った文様を織り出すため量産ができ、綴機の綴より安価になります。

西陣織で最も歴史のある綴機(つづればた)で最古の歴史そのまま伝統的技法で織ります。手織綴や紋綴とは異なり、ジャガードの作用を全く必要としない全工程を人の手足で操作して織ります。 鶴の恩返しで鶴がパッタンパッタンと織っている機を想像していただくとわかりやすいと思います。機の操作、文様の表現方法、全てが織師の技術と感性を頼りとする古来の織り方は、伝統的な爪掻の高度な技術のみならず、創造力も技術の一部といえます。綴織は高度な技術とその希少性から 他の織物とは別格とされており最高の格を誇ります。格調高い文様は『一重太鼓でもフォーマルに着用できる』 唯一の帯であるのはその格の高さゆえ。厳密に同じものがないオリジナリティもあります。また単の着物、袷の着物ともに着用できる利便性があり、地厚な絹織物であるため帯芯は不要で締めゆるみなく締め心地が良い帯です。

爪先で糸を掻きよせ文様を織るのはもちろんのこと、 それらの文様は計算された型紙や図案があるのではなく、 まるで白いキャンパスに絵を描くように 下絵をみながら、色形を成すための技を頭のなかで描きながら織ります。 絵から織り描く文様を創造しながら絵の具の色を混ぜ合わせるように多彩な糸をよりあわせる、線を引くように濃淡を表現するよう爪掻の技術を駆使して文様は織り描かれていきます。このように織師の感性により、1本1本の糸が文様となり織り描かれるため、たとえ同じ下絵を用いたとしても厳密には同じ文様が織り描かれることはありません。ひとつひとつに個性があり世界にひとつだけの作品として生まれます。それを創り出すのは高度な技術もさることながら、色形を創造する豊かな感性がなければ成し得ないことです。それが日本美術織物の最高峰といわれる所以でもあります。

今そこにある存在感

熟練の技と研ぎ澄まされた感性が創り出す織の美。

西陣爪掻本綴織

織師

経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣爪掻本綴織 西陣織伝統工芸士

経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織伝統工芸士
四代目 今井春凰

平成13年経済産業大臣指定伝統的工芸品西陣織伝統工芸士に認定
本綴秀作発表会「京都商工会議所会頭賞」受賞「高島屋賞」受賞
伝統的工芸品展入賞などの経歴を持つ

伝統的工芸品産業の振興に関する法律により指定されている西陣織は12種類あり、それぞれ工程や技法は異なり、1.綴 2.経錦 3.緯錦 4.緞子 5.朱珍 6.紹巴 7.風通 8.綟り織 9.本しぼ織 10.ビロード 11.絣織 12.紬 の12種類に分類されます。西陣爪掻本綴織は西陣織のひとつ「綴」に分類され、西陣織工業組合の登録商標です。 西陣織は昭和51年2月26日に伝統工芸品に指定されており、西陣織で最も歴史のある手法のひとつである伝統的な爪掻の技法を用いていること、さらに産地・生産者・素材・品質なども含めて品質検査に合格した帯だけが“経済産業大臣指定伝統的工芸品”と表記することができ、経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙と検査合格証が与えられます。

先代

京都府伝統産業優秀技術者(京の名工)
経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織伝統工芸士

昭和14年 二代目の次男として京都市にて出生
昭和29年 今井与三郎氏に師事
龍村美術織物,備前屋織物を経て
昭和55年 三代目今井春凰を襲名
昭和58年 最年少にて経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織伝統工芸士に認定される
平成14年にロスアンゼルス個展
平成15年サフランシスコ個展
本綴秀作発表会入賞
伝統的工芸品展入賞など数々の受賞経歴を持つ
平成20年 京都府伝統産業優秀技術者 京の名工に認定
京都府知事より表彰される
平成24年6月10日没